パロディとかTwitterネタを収納する部屋
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萌え出たばかりの若葉のような、あるいは限りなく透明感のある宝石のようなあかるい緑色の瞳。
澄んだ緑の視線に搦め捕られて、このままではきっと魂を吸い取られてしまうに違いない。
ぼんやりとそんなことを思うけれど、なぜか相手は微動だにしない。
というか、どこか…そう、寝ぼけた様子でもある。
はたり、と彼が瞬きをして、なんとなくああやっぱり生きているんだと確認した気分。
睫毛長いなぁ。
「……………………」
「…………お、おはよう…?」
声をかけるとぱちぱちと何度か瞬く。
ちゃんと反応した…
「…ごきげんよう、フロイラシュロス」
ほろりとこぼれた言葉はなんだか発音が古めかしい。
フロイラシュロスは、古いことばで…確か、王女、だったかな。
…って。
「待って、ボク王女じゃないしっ」
「…?」
「フロイラシュロス、って…王女だよね?ボクは確かにこの城の主だけど」
「なら、フロイラシュロスだろう。…城の乙女だ」
「え?いや、だから」
「ふぁ…失礼」
言って、彼は寝床の縁に手をかけてゆっくりと半身を上げた。
髪が背中を覆って、さらりと小さな音が鳴る。
完璧なくらいにまっすぐな髪。
どうも調子が出ない、と小さく呟いた声を拾う。
……あ、れ。
彼はさっき、古い言葉を当然のように口にした。
つまりそれは、その言葉は彼にとって古くはないってことで。
彼が眠りについたのは、そのころだってことで。
眠り続けていたなら――彼は、この数百年、食事をして、いない。
もしかして、ボク、早まった…?
「…フロイラシュロス?」
「っ、な、なに」
「ここには薔薇園は…ない、のだったな」
「…?うん…薔薇はないよ」
「やれやれ」
無造作に頭を掻いてゆらりと彼がこちらを見る。
やばいボクすごいピンチ。
若葉色の宝石みたいな瞳が、反対から光をあてたように怪しくひかって、視線に縛られたと言っていいほど体が動かない。
た、食べられる…!?
「名前は」
するりと彼の指先が頬を滑る。
「ざ…ザフィーア…」
ひどく低い体温。
「青玉か。いい名だ」
クツ、と彼が喉で咳をするように笑う。
「ならばフロイラシュロス・ザフィーア。我が名はスマラクト。我が名を呼び、私の主となれ」
澄んだ緑の視線に搦め捕られて、このままではきっと魂を吸い取られてしまうに違いない。
ぼんやりとそんなことを思うけれど、なぜか相手は微動だにしない。
というか、どこか…そう、寝ぼけた様子でもある。
はたり、と彼が瞬きをして、なんとなくああやっぱり生きているんだと確認した気分。
睫毛長いなぁ。
「……………………」
「…………お、おはよう…?」
声をかけるとぱちぱちと何度か瞬く。
ちゃんと反応した…
「…ごきげんよう、フロイラシュロス」
ほろりとこぼれた言葉はなんだか発音が古めかしい。
フロイラシュロスは、古いことばで…確か、王女、だったかな。
…って。
「待って、ボク王女じゃないしっ」
「…?」
「フロイラシュロス、って…王女だよね?ボクは確かにこの城の主だけど」
「なら、フロイラシュロスだろう。…城の乙女だ」
「え?いや、だから」
「ふぁ…失礼」
言って、彼は寝床の縁に手をかけてゆっくりと半身を上げた。
髪が背中を覆って、さらりと小さな音が鳴る。
完璧なくらいにまっすぐな髪。
どうも調子が出ない、と小さく呟いた声を拾う。
……あ、れ。
彼はさっき、古い言葉を当然のように口にした。
つまりそれは、その言葉は彼にとって古くはないってことで。
彼が眠りについたのは、そのころだってことで。
眠り続けていたなら――彼は、この数百年、食事をして、いない。
もしかして、ボク、早まった…?
「…フロイラシュロス?」
「っ、な、なに」
「ここには薔薇園は…ない、のだったな」
「…?うん…薔薇はないよ」
「やれやれ」
無造作に頭を掻いてゆらりと彼がこちらを見る。
やばいボクすごいピンチ。
若葉色の宝石みたいな瞳が、反対から光をあてたように怪しくひかって、視線に縛られたと言っていいほど体が動かない。
た、食べられる…!?
「名前は」
するりと彼の指先が頬を滑る。
「ざ…ザフィーア…」
ひどく低い体温。
「青玉か。いい名だ」
クツ、と彼が喉で咳をするように笑う。
「ならばフロイラシュロス・ザフィーア。我が名はスマラクト。我が名を呼び、私の主となれ」
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