パロディとかTwitterネタを収納する部屋
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さっちゃんて、実際どんだけ強いのん?
ぽつりと出た発言に、道場の隅にかけてあった木刀を持ち上げる。
間合いを測るように何度か素振りをして元に戻した、徒手のままの拳をそちらに向ける。
「ええか。斬るで」
気負いなく出た台詞の有り得なさ。
「えっちょ、おとんなんで俺――ッ!!」
柄を握った形にした拳を、振り上げて降り下ろす。」
それだけの行為のはずなのに、かばった力の両腕諸共に彼の脳天が真っ二つに断ち割られた…ように、見えた。
殺気をまともに浴びた力は歯の根も合わず、どっと出た汗に濡れている。
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さっちゃんは強いよ。
ぽつりと出た発言に、道場の隅にかけてあった木刀を持ち上げる。
間合いを測るように何度か素振りをして元に戻した、徒手のままの拳をそちらに向ける。
「ええか。斬るで」
気負いなく出た台詞の有り得なさ。
「えっちょ、おとんなんで俺――ッ!!」
柄を握った形にした拳を、振り上げて降り下ろす。」
それだけの行為のはずなのに、かばった力の両腕諸共に彼の脳天が真っ二つに断ち割られた…ように、見えた。
殺気をまともに浴びた力は歯の根も合わず、どっと出た汗に濡れている。
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さっちゃんは強いよ。
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「さすがの死体姫も黒いドレスはクローゼットの中か」
窓の外からかかった声にぱっと銀色の魔女が顔を上げる。
「まぁ、"楽器家"ネックキッド!来ていただけましたのね…嬉しいわ」
「ああ。結婚おめでとう。はい」
長く引きずる裾をそっと持ち上げた彼女に花束が渡された。
「ありがとう。…来ていただけるか不安でしたのよ」
「来るさ。花嫁に演奏を所望されたらね」
「うふふ。私あなたの魔法は好きですわよ」
「俺は君の魔法は嫌いだけどね」
「慣れてましてよ」
「柩姫、準備できた…って、ネックキッド!花嫁の部屋に窓から入るんじゃない!」
「入ってない」
「入ってはいなくてよ?」
「似たようなものだよ。てゆーか、間男っぽいよ」
「それは困るな。死体姫のお相手に呪われそうだ…それじゃあ俺は曲の準備をしてこよう」
「ドレスもヴェールもオーケー?準備ができたら、もうすぐ蜜弦が来るから」
「彼がブライドメイド?」
「違うよ、父親役。…わざと聞いたろ」
「うふふふ」
「ブライドメイドは氷波だよ」
「彼女私より背が高いんじゃないかしら」
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ライひつ結婚式と魔女
窓の外からかかった声にぱっと銀色の魔女が顔を上げる。
「まぁ、"楽器家"ネックキッド!来ていただけましたのね…嬉しいわ」
「ああ。結婚おめでとう。はい」
長く引きずる裾をそっと持ち上げた彼女に花束が渡された。
「ありがとう。…来ていただけるか不安でしたのよ」
「来るさ。花嫁に演奏を所望されたらね」
「うふふ。私あなたの魔法は好きですわよ」
「俺は君の魔法は嫌いだけどね」
「慣れてましてよ」
「柩姫、準備できた…って、ネックキッド!花嫁の部屋に窓から入るんじゃない!」
「入ってない」
「入ってはいなくてよ?」
「似たようなものだよ。てゆーか、間男っぽいよ」
「それは困るな。死体姫のお相手に呪われそうだ…それじゃあ俺は曲の準備をしてこよう」
「ドレスもヴェールもオーケー?準備ができたら、もうすぐ蜜弦が来るから」
「彼がブライドメイド?」
「違うよ、父親役。…わざと聞いたろ」
「うふふふ」
「ブライドメイドは氷波だよ」
「彼女私より背が高いんじゃないかしら」
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ライひつ結婚式と魔女
「すごーい、はやいねぇ、おかあさん」
「そうね」
「おとうさんより、はやいねぇ」
「はは、さすがに乗り物には勝てないよ」
「あっ、あれ、あれなぁに?」
「駄目よアウリン、窓から手を出しちゃ――」
目が覚めた。
どくどくと心臓が鳴っている。
お腹の力だけで上半身を起こす。
薄く開いたカーテンから朝陽が差し込んでいる。
夢を見たのだと理解る。
両腕をなくした時の夢を。
(…あのあとは、ほとんど覚えてないんだけど)
もそもそとベッドから抜け出してベランダへ出た。
ベランダの窓を開けるときに足を使って、みっともないと言われそうだけれど。
手が使えないから仕方ないんだと言い訳をしたい。
ぼんやりと思いながら朝陽を浴びて、瞼を閉じる。
暖かい陽の光にため息がこぼれる。
私は、今日も生きている。
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アウリンの昔、メモ
「そうね」
「おとうさんより、はやいねぇ」
「はは、さすがに乗り物には勝てないよ」
「あっ、あれ、あれなぁに?」
「駄目よアウリン、窓から手を出しちゃ――」
目が覚めた。
どくどくと心臓が鳴っている。
お腹の力だけで上半身を起こす。
薄く開いたカーテンから朝陽が差し込んでいる。
夢を見たのだと理解る。
両腕をなくした時の夢を。
(…あのあとは、ほとんど覚えてないんだけど)
もそもそとベッドから抜け出してベランダへ出た。
ベランダの窓を開けるときに足を使って、みっともないと言われそうだけれど。
手が使えないから仕方ないんだと言い訳をしたい。
ぼんやりと思いながら朝陽を浴びて、瞼を閉じる。
暖かい陽の光にため息がこぼれる。
私は、今日も生きている。
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アウリンの昔、メモ
「すみません。これには悪意しかないんです」
「オイオイ失礼だなァ紅葉、この神秘の占い師大門竜胆に向かって!」
「死んでください竜胆。いえ、間違えました、黙ってください竜胆」
「姉ちゃんが口悪くなるのはホント竜胆の前くらいだよな…」
「コラ楓、年上を呼び捨てにするんじゃないヨ」
「黙れよおっさん」
「やだネェ親の顔が見たいねェ…おっと育てたのは紅葉かァ!」
「死んでください竜胆。いえ、もう帰ってください竜胆」
「おっとネタを被せてきたネ!」
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ダメ男な従兄弟と鳥居姉弟。
「オイオイ失礼だなァ紅葉、この神秘の占い師大門竜胆に向かって!」
「死んでください竜胆。いえ、間違えました、黙ってください竜胆」
「姉ちゃんが口悪くなるのはホント竜胆の前くらいだよな…」
「コラ楓、年上を呼び捨てにするんじゃないヨ」
「黙れよおっさん」
「やだネェ親の顔が見たいねェ…おっと育てたのは紅葉かァ!」
「死んでください竜胆。いえ、もう帰ってください竜胆」
「おっとネタを被せてきたネ!」
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ダメ男な従兄弟と鳥居姉弟。
「お――」
おかあさん。
戦慄いた唇から言葉がこぼれた。
ふうわりと波打つ長い黒髪、上品な着物姿、穏やかな微笑み。
紅葉の記憶にある母そのものの姿を食い入るように見詰める。
よろりと足が前へ出る。
ふらりと腕が伸ばされる。
戸惑った視線を紅葉に向けた晶が、はっと息をのむ。
正面にいる黒髪の女性、紅葉の母親、それと寸分違わぬ姿で――いや、その表情は微笑みではなく泣きそうな顔で、必死に首を振って愛娘を止めようと手を伸ばすひと。
肩に触れてもそれをすり抜け、腕をつかんでも空を掻き、それでも首を振る。
泣きそうに歪んだ顔で晶を見た彼女の口がぱくぱくと動く。
声が聞こえなくて、なにを言っているのかわからない。
けれどその仕草から、その表情から、危険なのはわかる。
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晶くんと奇怪と紅葉とお母さん。
おかあさん。
戦慄いた唇から言葉がこぼれた。
ふうわりと波打つ長い黒髪、上品な着物姿、穏やかな微笑み。
紅葉の記憶にある母そのものの姿を食い入るように見詰める。
よろりと足が前へ出る。
ふらりと腕が伸ばされる。
戸惑った視線を紅葉に向けた晶が、はっと息をのむ。
正面にいる黒髪の女性、紅葉の母親、それと寸分違わぬ姿で――いや、その表情は微笑みではなく泣きそうな顔で、必死に首を振って愛娘を止めようと手を伸ばすひと。
肩に触れてもそれをすり抜け、腕をつかんでも空を掻き、それでも首を振る。
泣きそうに歪んだ顔で晶を見た彼女の口がぱくぱくと動く。
声が聞こえなくて、なにを言っているのかわからない。
けれどその仕草から、その表情から、危険なのはわかる。
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晶くんと奇怪と紅葉とお母さん。