パロディとかTwitterネタを収納する部屋
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「りん!りーん!」
だだだ、足音を抑えることも忘れて鉢植えを手にした少年が屋敷を走り回る。
「力さま、そないに走ったら落としますえ!」
「だいじょぶやー!」
すれ違いざまに言われた言葉に鉢植えを持ち直して、それでそのまま走る。
探しびとを見つけて喜色満面、また声をあげた。
「りん!りん!りんー!」
「…聞こえてる。そう何度も呼ぶな」
「ごめん!みて!」
「あ?」
わくわく、だとか、そわそわ、といった音が似合うような少年――力のずいと差し出した鉢植え。
水を溜める袋を持った食虫植物。
「うつほかずらや!おとんがくれたんや!」
「すげー。珍しいやつだろ?」
「せやねん!せやねん!」
ばんにも見せるんや、嬉々としてまた走り出しそうな力を押さえながら、これって一応愛情なんだよな、と探しびと――厘は思う。
星紫陽花の次期当主が毒に慣らされるように、網倶田の彼が薬や毒についてを学ぶように、にんげんの殺し方を教え込まれている少し年下の柴陽花の子ども。
はしゃぎすぎて幼児返りしたような様子からはそんなこと微塵も思わせないけれど。
「俺も行くから、ちょっと落ち着け。万なら道場だろ」
「おう!」
「落ち着けっつーの!落とすぞ!」
「あかん!」
はっと鉢を抱き締めるようにして力が真面目な顔をする。
引き締めた頬はすぐに緩んだが、それでも落ち着きは取り戻した。
「すごいなぁ、これで虫食うんやで」
「袋の中か?」
「うん。たまに水を足すんやて」
ほてほてとふたり並んで歩いていると、向こう側からもとたとたと足音がして。
「ん、厘に力やん」
「万!見てみて!」
「うぉ、なんやこれ!」
また勢い込んで突き出された鉢植えの、その袋状の捕虫器に。
躊躇なく彼は指を突っ込んだ。
「「あ」」
「うわ中に水入っとる!あははなんなんこれ?」
ちらりと力を見て落胆した様子がないことを確認した厘が、彼――ふたりの主になる、万に冷静に問う。
「万、これがなんだか知ってんのか?」
「え、知らん」
だよなぁ、なんにも考えてない顔してるもんなぁとは口に出さずに、あははと笑う力を横目に、半ば呆れて言う。
「そいつうつほかずらだぞ。その袋で肉を溶かして栄養にするんだ」
虫の、はあえて省いた説明だったが。
「ええええ!?ちょ、なんやそれ!?」
「おい指無事か?ちゃんと6本あるか?」
「ろく!?ちょい待ち……ご、5本しかあらへん!うわぁぁああ!」
「あほや!」
鉢植えを落としそうに大笑いする力と、あっさり騙された万に、こいつらで大丈夫かとからかったことは棚に上げひとり嘆息する厘であった。
――――――――――
RTで見た、ウツボカズラに指を突っ込む子どもと指6本あるか?って聞く父親ネタ。
古杉宅厘くん、さとねえ宅万さま借り。
力はひとり年下なので、少年期はなんとなく子どもっぽさが強いと言うか。
あとつとみや厘くんをちょっと掴みきれてない。
だだだ、足音を抑えることも忘れて鉢植えを手にした少年が屋敷を走り回る。
「力さま、そないに走ったら落としますえ!」
「だいじょぶやー!」
すれ違いざまに言われた言葉に鉢植えを持ち直して、それでそのまま走る。
探しびとを見つけて喜色満面、また声をあげた。
「りん!りん!りんー!」
「…聞こえてる。そう何度も呼ぶな」
「ごめん!みて!」
「あ?」
わくわく、だとか、そわそわ、といった音が似合うような少年――力のずいと差し出した鉢植え。
水を溜める袋を持った食虫植物。
「うつほかずらや!おとんがくれたんや!」
「すげー。珍しいやつだろ?」
「せやねん!せやねん!」
ばんにも見せるんや、嬉々としてまた走り出しそうな力を押さえながら、これって一応愛情なんだよな、と探しびと――厘は思う。
星紫陽花の次期当主が毒に慣らされるように、網倶田の彼が薬や毒についてを学ぶように、にんげんの殺し方を教え込まれている少し年下の柴陽花の子ども。
はしゃぎすぎて幼児返りしたような様子からはそんなこと微塵も思わせないけれど。
「俺も行くから、ちょっと落ち着け。万なら道場だろ」
「おう!」
「落ち着けっつーの!落とすぞ!」
「あかん!」
はっと鉢を抱き締めるようにして力が真面目な顔をする。
引き締めた頬はすぐに緩んだが、それでも落ち着きは取り戻した。
「すごいなぁ、これで虫食うんやで」
「袋の中か?」
「うん。たまに水を足すんやて」
ほてほてとふたり並んで歩いていると、向こう側からもとたとたと足音がして。
「ん、厘に力やん」
「万!見てみて!」
「うぉ、なんやこれ!」
また勢い込んで突き出された鉢植えの、その袋状の捕虫器に。
躊躇なく彼は指を突っ込んだ。
「「あ」」
「うわ中に水入っとる!あははなんなんこれ?」
ちらりと力を見て落胆した様子がないことを確認した厘が、彼――ふたりの主になる、万に冷静に問う。
「万、これがなんだか知ってんのか?」
「え、知らん」
だよなぁ、なんにも考えてない顔してるもんなぁとは口に出さずに、あははと笑う力を横目に、半ば呆れて言う。
「そいつうつほかずらだぞ。その袋で肉を溶かして栄養にするんだ」
虫の、はあえて省いた説明だったが。
「ええええ!?ちょ、なんやそれ!?」
「おい指無事か?ちゃんと6本あるか?」
「ろく!?ちょい待ち……ご、5本しかあらへん!うわぁぁああ!」
「あほや!」
鉢植えを落としそうに大笑いする力と、あっさり騙された万に、こいつらで大丈夫かとからかったことは棚に上げひとり嘆息する厘であった。
――――――――――
RTで見た、ウツボカズラに指を突っ込む子どもと指6本あるか?って聞く父親ネタ。
古杉宅厘くん、さとねえ宅万さま借り。
力はひとり年下なので、少年期はなんとなく子どもっぽさが強いと言うか。
あとつとみや厘くんをちょっと掴みきれてない。
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