パロディとかTwitterネタを収納する部屋
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「…柚ちゃん?」
よく磨かれた板張りの外廊下に波打っている、つやのある明るい茶色のツインテール。
しゃんと背筋の伸びた後姿は妹から『今アツい!!』と写真を見せられたアイドルのそれに見えた。
…いや、背筋が伸びているかは動いている最中を撮ったらしい写真からは窺えなかったのだが。
昔からの知り合いだったことがその場で判明して、自分の知る彼女と写真で見た彼女とを統合したというか、まぁ、驚きとともに合致させた、という気持ち。
とにかく知り合いが座り込んでいるようだったから少し気になって声をかけた。
「柚ちゃん。どうかしたの」
「!」
後ろからの声に驚いたのか、ぴょんと一瞬体が跳ねる。
ツインテールもぴょんと跳ねた。おおすごい。
体をねじって見上げてきた眼はこぼれおちそうな大きさで、見透かすような灰色は昔と変わらない。
「政親さん…こんにちは」
「こんにちは」
花がほころぶような笑顔にほっとしつつも、それが拒絶を意味するのか受容を意味するのかは判じかねた。
「ぼうっとしているようだったけど、どうかしたの?」
「そう見えましたか?うーん…」
ほたり、とひとつ瞬きをして穏やかに晴れた庭へ視線を移す。
つられて自分も梅のこぼれる外を見た。
鶯が鳴く。
「――ちょっと物思いにふけっていました」
さえずりの余韻を引き取るようにそっとささやいた口元はかすかに笑っている。
「物思い、か。なにか悩みがあるなら聞こうと思ったけど」
「ふふ。ありがとうございます」
くすくすと笑った彼女が、春は、と吐息とともに言葉をつむいだ。
「春は……めまぐるしいですから」
----------
「#リプ頂いた方の子お借りして短い文章書きたい」で、はなとさんから。
あえての政親さん。知り合い。
よく磨かれた板張りの外廊下に波打っている、つやのある明るい茶色のツインテール。
しゃんと背筋の伸びた後姿は妹から『今アツい!!』と写真を見せられたアイドルのそれに見えた。
…いや、背筋が伸びているかは動いている最中を撮ったらしい写真からは窺えなかったのだが。
昔からの知り合いだったことがその場で判明して、自分の知る彼女と写真で見た彼女とを統合したというか、まぁ、驚きとともに合致させた、という気持ち。
とにかく知り合いが座り込んでいるようだったから少し気になって声をかけた。
「柚ちゃん。どうかしたの」
「!」
後ろからの声に驚いたのか、ぴょんと一瞬体が跳ねる。
ツインテールもぴょんと跳ねた。おおすごい。
体をねじって見上げてきた眼はこぼれおちそうな大きさで、見透かすような灰色は昔と変わらない。
「政親さん…こんにちは」
「こんにちは」
花がほころぶような笑顔にほっとしつつも、それが拒絶を意味するのか受容を意味するのかは判じかねた。
「ぼうっとしているようだったけど、どうかしたの?」
「そう見えましたか?うーん…」
ほたり、とひとつ瞬きをして穏やかに晴れた庭へ視線を移す。
つられて自分も梅のこぼれる外を見た。
鶯が鳴く。
「――ちょっと物思いにふけっていました」
さえずりの余韻を引き取るようにそっとささやいた口元はかすかに笑っている。
「物思い、か。なにか悩みがあるなら聞こうと思ったけど」
「ふふ。ありがとうございます」
くすくすと笑った彼女が、春は、と吐息とともに言葉をつむいだ。
「春は……めまぐるしいですから」
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「#リプ頂いた方の子お借りして短い文章書きたい」で、はなとさんから。
あえての政親さん。知り合い。
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