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パロディとかTwitterネタを収納する部屋
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どつ、鈍い音を濁って響かせながら細い管が小さなからだに刺さる。
その度に猿轡を噛んだ口から声にならない悲鳴が漏れる。
着ている衣服は最早どんな色や模様だったのか類推できないほど赤黒く濡れていた。
10本は突き刺さった細い管から、だくだくと血がこぼれるからだ。
後ろ手に縄をかけられ、爪先が届くすれすれの高さに吊るされたそれは目を真っ赤に泣き腫らし、けれどもう枯れた涙は頬に張り付いた筋しか名残を残さない。

「肩、脚、腹」

紫陽花訛りの男の声。

「そらふっとい血管は避けたけど、なかなかにしぶといなぁ」

凄惨な場におよそ似つかわしくない軽やかな声。

「まぁでも、もうええわ」

右の手で遊び持っていた細筆をひょいと血溜まりにつけ、さらさらと帳面に何事か書き付ける。
反対の手で見もせずに投げつけた管は狙いを違わず正確に喉もとを突いた。
ひゅう、と管に空いた孔から息が漏れる。

「もう死んでもええよ」

顔をあげてもう1本投げた管は鈍い音で胸の中心に突き立った。
びくんと一瞬、小さなからだが跳ねる。

「あ、外してもうた」

胸骨に管が突き立った衝撃からかがくがくとからだを震わせる小さなからだに、これでも死なれへんねやなぁ、と間延びした声で男はつぶやく。

「生命力が強いのも考えものやね。――な、鬼さんや」

すうと懐から取り出した、脇差しにしては大振りな、鍔のない刃物を抜いて。
寸の間で正確に喉を切り裂き、飛沫がかかる前に後ろへ飛び退いた。

「……あ、厘のお薬の効き具合、試してからでも良かったかもしれへんな」

けどま、死んでしもたんやし、しゃあないわ。
言って悠々とした足取りで、暗い、木組みの隙間は土が剥き出しの地下道を、明るい方へ進んでいった。






「あれ、力やん」
「おー万さま。なんや、鍛錬?」
「稽古つけとったんや」
「お疲れさんですぅ」

へらりと笑った男の頭を、手にした棒で軽く小突いた当主がふとその袖口に目を留めた。

「…力、それなんや?血ィか?」
「んあ?」
「袖口の」

指摘されて初めて気付いた様子で、男がしげしげとそこを見る。

「しもたわ、汚してもうた。はよ落とさんとなぁ」
「……力」
「なぁんでもあらへん、ただの汚れやて」

うっそりと笑う男の顔はいつもの馬鹿をやっているときと同じなのに、当主は背に冷たいものを覚えた。



――――――――――
力さん怖いですっていう話
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