パロディとかTwitterネタを収納する部屋
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「ごめんなさい、おばあちゃんもうあんまり調子が良くなくって」
「いいんだ。…お茶をありがとう、ええと」
「ルシエラです」
「…ルシエラ」
彼女の孫娘――ルシエラが淹れた紅茶に口をつけた。
しかしルシエラ……ルシエラか。
「ボクの名前と似ているね。…ルシと呼ばれているんだ」
「ルシ、さん?んん、さま、かしら。ルシさま」
「…どうして様だと思ったの?」
「だってそこら辺で働いてるふうには見えないんですもの。使われるより使う方が似合ってるわ」
その言葉に、また懐かしさが込み上がってくる。
この子の感性はとても彼女に似ていて、微笑ましいような胸が締め付けられるような複雑な気持ちにさせられた。
「あのぅ。不躾だとは思うんですけど。…おばあちゃんとはどうやって知り合ったんですか?」
「…彼女の帽子を拾ったんだ」
「帽子を…」
最近外に出たかしら、小さな呟きに少し笑ってしまった。
ずっと昔、彼女がまだ君くらいの年のころなんだけれど。
「昔の話だよ」
「おばあちゃんがまだ歩けた頃の?じゃあルシさまは親切な男の子だったんですね」
そう言って笑う少女に曖昧に微笑んで、カップに口をつけて誤魔化す。
手慣れた動きで淹れられたそれは美味しかった。
「紅茶を淹れるのがうまいんだね」
「お母さんもおばあちゃんも、好きだけど淹れるのは苦手だから。いろいろ調べたんですよー」
「…お父さんやお祖父さんは?」
「あ、いないんです」
明るい顔のままさらりと言われて、一瞬流しそうになってから思わず相手をまじまじと見てしまった。
いない?
「えっと…お母さんは、お父さんがあんまりダメ男だったから離婚して、おばあちゃんの家に転がり込んだんですって。おばあちゃんは、そもそも結婚しないでお母さんを産んだって聞きました」
おばあちゃんは誰の子か絶対に言わなかったけれど、お母さんがすごく綺麗に育ったから貴族とかじゃないかって噂だったみたいです。
その一連の台詞に、時間が止まったかと思った。
父親のわからない子ども。
それは――いつの話だ?
「……未婚の、母」
「…………はっ!す、すみませんこんな、家のことなのに…」
「いや、僕が聞いたことだし。……そうか、結婚してなかったんだね…」
「……?はい」
彼女が訝しげな表情で頷く。
「いいんだ。…お茶をありがとう、ええと」
「ルシエラです」
「…ルシエラ」
彼女の孫娘――ルシエラが淹れた紅茶に口をつけた。
しかしルシエラ……ルシエラか。
「ボクの名前と似ているね。…ルシと呼ばれているんだ」
「ルシ、さん?んん、さま、かしら。ルシさま」
「…どうして様だと思ったの?」
「だってそこら辺で働いてるふうには見えないんですもの。使われるより使う方が似合ってるわ」
その言葉に、また懐かしさが込み上がってくる。
この子の感性はとても彼女に似ていて、微笑ましいような胸が締め付けられるような複雑な気持ちにさせられた。
「あのぅ。不躾だとは思うんですけど。…おばあちゃんとはどうやって知り合ったんですか?」
「…彼女の帽子を拾ったんだ」
「帽子を…」
最近外に出たかしら、小さな呟きに少し笑ってしまった。
ずっと昔、彼女がまだ君くらいの年のころなんだけれど。
「昔の話だよ」
「おばあちゃんがまだ歩けた頃の?じゃあルシさまは親切な男の子だったんですね」
そう言って笑う少女に曖昧に微笑んで、カップに口をつけて誤魔化す。
手慣れた動きで淹れられたそれは美味しかった。
「紅茶を淹れるのがうまいんだね」
「お母さんもおばあちゃんも、好きだけど淹れるのは苦手だから。いろいろ調べたんですよー」
「…お父さんやお祖父さんは?」
「あ、いないんです」
明るい顔のままさらりと言われて、一瞬流しそうになってから思わず相手をまじまじと見てしまった。
いない?
「えっと…お母さんは、お父さんがあんまりダメ男だったから離婚して、おばあちゃんの家に転がり込んだんですって。おばあちゃんは、そもそも結婚しないでお母さんを産んだって聞きました」
おばあちゃんは誰の子か絶対に言わなかったけれど、お母さんがすごく綺麗に育ったから貴族とかじゃないかって噂だったみたいです。
その一連の台詞に、時間が止まったかと思った。
父親のわからない子ども。
それは――いつの話だ?
「……未婚の、母」
「…………はっ!す、すみませんこんな、家のことなのに…」
「いや、僕が聞いたことだし。……そうか、結婚してなかったんだね…」
「……?はい」
彼女が訝しげな表情で頷く。
PR
春の陽光を燦々と取り込むフランス窓。
わずかに開けられているのか、白い薄手のカーテンが時折ふわりと揺れる。
白地にミントグリーンで模様が描かれた壁紙。
窓に対面するように置かれた肘掛け椅子。
木製のよく磨かれた家具に添えられた色合いはどれも、白と明るいグリーン、深いブルー。
ベッドで起こした半身にショールを羽織って、彼女が驚いた顔でこちらを見ていた。
肌に刻まれた皺や痩せた身体、細い髪は金よりも白に近くなっていて、彼女が過ごした時の長さを物語っている。
それでも昔と変わらない、きらきらとしたエメラルドの瞳。
ふと表情を和ませて、彼女は孫娘に話しかけた。
「…ルー、お茶を淹れてくれるかしら。彼とお話がしたいの」
「えっ…あ、う、うん。わかった…」
一瞬見比べるように視線をさ迷わせて、するりと少女が部屋を出ていく。
彼女は柔らかく微笑んでこちらを見ている。
自分はと言えば、喉がかっと熱くなって、なにも言えないでいた。
「……お久しぶり、ですねぇ」
微笑んだままの彼女が穏やかにそう言って、それがあまりにも変わりなくてどうしていいかわからなくて――思うさま駆け寄って抱き締めていた。
「シエル……シエル、僕は」
「はい」
「――っ、ごめん、ほんとにごめんね……」
「どうして謝るんですか」
「だって僕は君を」
捨てたと思われても、仕方のないことをした。
そんな言葉が喉で詰まって凝る。
声にならないままぎゅっと腕に力を込めると、彼女の手のひらが優しいリズムで背中をたたいた。
「私、すっかりおばあちゃんになってしまいました」
ささやくような言葉にぐっと胸が熱くなる。
「…君は変わらないよ…いつも綺麗だ」
「まぁ…そう言ってもらえるなんて、嬉しいですよ」
昔と同じ、控えめな力の入れ方で抱きしめられて、泣きそうになったけれど。
「――私の天使さま」
愛の言葉に似た響きの呼び声には、堪えきれなかった。
わずかに開けられているのか、白い薄手のカーテンが時折ふわりと揺れる。
白地にミントグリーンで模様が描かれた壁紙。
窓に対面するように置かれた肘掛け椅子。
木製のよく磨かれた家具に添えられた色合いはどれも、白と明るいグリーン、深いブルー。
ベッドで起こした半身にショールを羽織って、彼女が驚いた顔でこちらを見ていた。
肌に刻まれた皺や痩せた身体、細い髪は金よりも白に近くなっていて、彼女が過ごした時の長さを物語っている。
それでも昔と変わらない、きらきらとしたエメラルドの瞳。
ふと表情を和ませて、彼女は孫娘に話しかけた。
「…ルー、お茶を淹れてくれるかしら。彼とお話がしたいの」
「えっ…あ、う、うん。わかった…」
一瞬見比べるように視線をさ迷わせて、するりと少女が部屋を出ていく。
彼女は柔らかく微笑んでこちらを見ている。
自分はと言えば、喉がかっと熱くなって、なにも言えないでいた。
「……お久しぶり、ですねぇ」
微笑んだままの彼女が穏やかにそう言って、それがあまりにも変わりなくてどうしていいかわからなくて――思うさま駆け寄って抱き締めていた。
「シエル……シエル、僕は」
「はい」
「――っ、ごめん、ほんとにごめんね……」
「どうして謝るんですか」
「だって僕は君を」
捨てたと思われても、仕方のないことをした。
そんな言葉が喉で詰まって凝る。
声にならないままぎゅっと腕に力を込めると、彼女の手のひらが優しいリズムで背中をたたいた。
「私、すっかりおばあちゃんになってしまいました」
ささやくような言葉にぐっと胸が熱くなる。
「…君は変わらないよ…いつも綺麗だ」
「まぁ…そう言ってもらえるなんて、嬉しいですよ」
昔と同じ、控えめな力の入れ方で抱きしめられて、泣きそうになったけれど。
「――私の天使さま」
愛の言葉に似た響きの呼び声には、堪えきれなかった。
・分家
岩戸、真戸
岩戸:大門の分家。柚蜜と同年代に雛罌粟がいる。大門の穢れやらなにやらのキタナイとこを押し付けられてる。大門の人間は儀式に失敗すると斎として岩戸の屋敷に閉じ込められた。柚蜜はしょっちゅう閉じ込められたのでちょっと苦手。
・本家
柚蜜:強力。当主(権利取り上げ)。百合香:気弱。当主(暫定)。椿姫:目がよく見えない。強力な未来視、過去視を持つ。藤代:介護が必要なレベルで障害がある。が、そのぶん強い能力を持つ。日常生活が送れないため当主にはなれない。梛恵:長男。
岩戸、真戸
岩戸:大門の分家。柚蜜と同年代に雛罌粟がいる。大門の穢れやらなにやらのキタナイとこを押し付けられてる。大門の人間は儀式に失敗すると斎として岩戸の屋敷に閉じ込められた。柚蜜はしょっちゅう閉じ込められたのでちょっと苦手。
・本家
柚蜜:強力。当主(権利取り上げ)。百合香:気弱。当主(暫定)。椿姫:目がよく見えない。強力な未来視、過去視を持つ。藤代:介護が必要なレベルで障害がある。が、そのぶん強い能力を持つ。日常生活が送れないため当主にはなれない。梛恵:長男。
「柚蜜。お前の当主継承権を一時取り上げとする。お前が成人するまでに権利を復活させられなかった場合、百合香が当主となる。私からの話は以上だ」
「……ぇ…?」
締め切られた障子のうすい紙を通して春の陽射しが柔らかく影を落としていた。
正面に座る母の顔が陰って認識できない。
「ど…どういう、ことですか…かあさま」
「言った通りだ、百合香。お前はこれから当主になるため学びなさい」
隣に座った妹の声が震えている。
私はといえば、あまりに唐突な、けれど予想し得たことに頭が真っ白で声すら出すことができなかった。
「…柚蜜」
「…!は、い、おばあさま」
「おまえはちからがある。陰陽寮に入って、修行をするといいよ」
「はい…」
「話は終りだ。下がりなさい」
ぐらぐらとする思考と、覚束ない足元で部屋を出る。
妹の顔はもう白くなるほど血の気が引いていて、かたかたと震えている。
「ゆりちゃ、」
「――っ!」
びくり、と大きく震えた妹が口許を押さえて庭に飛び降りる。
そのまま庭の隅へしゃがみこんで嘔吐く。
咳き込む声。
揺れる呟き。
「な、なんで、なんで私が」
「ゆりちゃん…」
「姉さまの補佐だってずっと言われてたのに…」
「い、いやだ…やだ…当主になんかなりたくない…!」
がつん、と頭を殴られたような気持ちになった。
まだ13になったばかりの小さな妹。
その妹にこんな重荷を押し付けたのは私だ。
私がもっとちゃんとしていれば、この子が重圧に曝されることはなかったのに。
「……ぇ…?」
締め切られた障子のうすい紙を通して春の陽射しが柔らかく影を落としていた。
正面に座る母の顔が陰って認識できない。
「ど…どういう、ことですか…かあさま」
「言った通りだ、百合香。お前はこれから当主になるため学びなさい」
隣に座った妹の声が震えている。
私はといえば、あまりに唐突な、けれど予想し得たことに頭が真っ白で声すら出すことができなかった。
「…柚蜜」
「…!は、い、おばあさま」
「おまえはちからがある。陰陽寮に入って、修行をするといいよ」
「はい…」
「話は終りだ。下がりなさい」
ぐらぐらとする思考と、覚束ない足元で部屋を出る。
妹の顔はもう白くなるほど血の気が引いていて、かたかたと震えている。
「ゆりちゃ、」
「――っ!」
びくり、と大きく震えた妹が口許を押さえて庭に飛び降りる。
そのまま庭の隅へしゃがみこんで嘔吐く。
咳き込む声。
揺れる呟き。
「な、なんで、なんで私が」
「ゆりちゃん…」
「姉さまの補佐だってずっと言われてたのに…」
「い、いやだ…やだ…当主になんかなりたくない…!」
がつん、と頭を殴られたような気持ちになった。
まだ13になったばかりの小さな妹。
その妹にこんな重荷を押し付けたのは私だ。
私がもっとちゃんとしていれば、この子が重圧に曝されることはなかったのに。
【紺瑠璃】
執事系彼氏で虎で能力がシシ神様っぽいとつとみやの好きなものを押し込めたキャラになります。
創作妖怪(?)で、四神青龍に相当。他に赤と白と黒と黄色の虎がいます。
昔は無愛想で(と言うよりは無感動)5頭のうち1、2を争う武闘派でした。
赤いのによく喧嘩振られててきとーに相手するくらいには強かったよ!まぁ赤いのもじゃれ合うような喧嘩だったので、てきとーに相手するくらいで良かったんですが。
だいぶん丸くなりました。
色々あって大怪我をして、その時から右目がほとんど機能していません。当時は片腕もほぼ使えなかったんですが、鍛えました。めっちゃがんばった。
右目はねー。左目と比べるとほぼ見えない状態です。
今は能力を制限されています。雛菊ちゃん(契約してる陰陽師さん)がパワーアップすると徐々にリミッター解除されていくのです。今思ったんだけどもしかして:ピアスはリミッター。嘘です特に意味はありません…オシャレピアスで…す?
えーとあとは…あ、腕力がすごいです。筋力は上半身>下半身気味なところがあるので、大型動物?妖怪?に突進されると踏ん張りきれずに後ろにずざざざと押されたりします。人の子程度ならガッチリ受け止めますが。
執事系彼氏なので、お声掛けはお嬢様、旦那様。雛菊ちゃん以外に対しては基本持ち上げて持ち上げて持ち上げっぱなしにして放置、という対応になりがちです。
雛菊ちゃんがいない時に話していると、持ち上げといて雛菊ちゃんがきた瞬間さっといなくなるので相手は置いていかれた感半端ないんじゃないかと思います。まぁそんなに絡めてないんですけど…
・さらに追加
紺瑠璃は生命を司るから、生き物から命を摘み取ることができる。ただ摘み取った命は還元しないと暴走のもとになるし、命を奪えるからと言って命を与えられるかと言うとそれは無理。
彼にできるのは循環させることなので、命を奪って任意の生き物に与えることはできない。
循環させるとか還元するというのは、本来そうなるように戻すこと。生き物は死ねば地面に返って小さな命、例えば虫や草なんかを育てる。だから命を摘み取ったあとの紺瑠璃の足跡は小さな植物。シシ神様みたいに。まぁ足を離しても枯れないけど、イメージとして。
本来は命を奪うこともすべきではないのだけれど。雛菊ちゃんがいなくて紺瑠璃だけなら身を隠せばよくても、雛菊ちゃんがいれば彼女を守るために対峙するし彼女の命令があれば殺す。そう言う意味では紺瑠璃の持ち主には覚悟が必要。
執事系彼氏で虎で能力がシシ神様っぽいとつとみやの好きなものを押し込めたキャラになります。
創作妖怪(?)で、四神青龍に相当。他に赤と白と黒と黄色の虎がいます。
昔は無愛想で(と言うよりは無感動)5頭のうち1、2を争う武闘派でした。
赤いのによく喧嘩振られててきとーに相手するくらいには強かったよ!まぁ赤いのもじゃれ合うような喧嘩だったので、てきとーに相手するくらいで良かったんですが。
だいぶん丸くなりました。
色々あって大怪我をして、その時から右目がほとんど機能していません。当時は片腕もほぼ使えなかったんですが、鍛えました。めっちゃがんばった。
右目はねー。左目と比べるとほぼ見えない状態です。
今は能力を制限されています。雛菊ちゃん(契約してる陰陽師さん)がパワーアップすると徐々にリミッター解除されていくのです。今思ったんだけどもしかして:ピアスはリミッター。嘘です特に意味はありません…オシャレピアスで…す?
えーとあとは…あ、腕力がすごいです。筋力は上半身>下半身気味なところがあるので、大型動物?妖怪?に突進されると踏ん張りきれずに後ろにずざざざと押されたりします。人の子程度ならガッチリ受け止めますが。
執事系彼氏なので、お声掛けはお嬢様、旦那様。雛菊ちゃん以外に対しては基本持ち上げて持ち上げて持ち上げっぱなしにして放置、という対応になりがちです。
雛菊ちゃんがいない時に話していると、持ち上げといて雛菊ちゃんがきた瞬間さっといなくなるので相手は置いていかれた感半端ないんじゃないかと思います。まぁそんなに絡めてないんですけど…
・さらに追加
紺瑠璃は生命を司るから、生き物から命を摘み取ることができる。ただ摘み取った命は還元しないと暴走のもとになるし、命を奪えるからと言って命を与えられるかと言うとそれは無理。
彼にできるのは循環させることなので、命を奪って任意の生き物に与えることはできない。
循環させるとか還元するというのは、本来そうなるように戻すこと。生き物は死ねば地面に返って小さな命、例えば虫や草なんかを育てる。だから命を摘み取ったあとの紺瑠璃の足跡は小さな植物。シシ神様みたいに。まぁ足を離しても枯れないけど、イメージとして。
本来は命を奪うこともすべきではないのだけれど。雛菊ちゃんがいなくて紺瑠璃だけなら身を隠せばよくても、雛菊ちゃんがいれば彼女を守るために対峙するし彼女の命令があれば殺す。そう言う意味では紺瑠璃の持ち主には覚悟が必要。